日本の輸出伸び率が縮小 部品調達難が影響

日本の財務省が17日発表した10月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比9.4%増の7兆1840億円だった。伸び率は今年3月以来7カ月ぶりに2けたを割り込み、5カ月連続で縮小した。サプライチェーン(供給連鎖)危機による部品調達難が自動車輸出に響いた。
10月の輸出額は事前予想を下回り、輸出依存型の日本経済が、サプライチェーンのボトルネックにいかに影響を受けやすいかが明らかになった。
貿易統計速報によると、自動車輸出は前年同月比36.7%減の6692億円だった。二大輸出先の中国とアメリカへの自動車輸出はほぼ半減した。
パンデミックの影響による供給網の乱れから、世界各地の企業が事業に必要な物資の調達に苦しんでいる。とりわけ自動車産業は半導体不足に大きな影響を受けている。 今年8月には世界最大の自動車メーカーのトヨタ自動車が、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などに伴う部品供給不足を理由に、9月の世界生産を4割減らすと発表した。
輸入額は7兆2514億円と9カ月連続で増加したものの、予想を下回る26.7%の増加だった。全体では674憶円の入超だった。
「今後数カ月で復調」
日本の自動車メーカーを苦しめる部品不足は、12月にはかなり解消するはずだというエコノミストもいる。 日本経済に詳しい、ロンドンの経済調査会社「キャピタル・エコノミクス」のトム・リアマウス氏は、サプライチェーン危機の影響は一時的なものにとどまると見ている。
「アジア地域で日本の自動車メーカーにとって最重要な部品供給元はヴェトナムだが、ヴェトナムは新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大で多くの工場が閉鎖した」とリアマウス氏は言い、「日本の自動車メーカーの生産規模が通常通りに戻れば、輸出伸び率の復調は今後数カ月の内に加速すると考えている」と述べた。

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